DataServer ELS(日本語UNIFY)運用上の指針
DataServer ELSまたは 日本語UNIFYで作成したデータベースを運用する上での指針として、下記の対策を推奨いたします。更新処理の頻繁に発生するデータベースでは、性能を優良に保つために(1)と(2)は特に効果的です。
(1)ハッシュインデックスのメンテナンス(定期)
「ハッシュテーブルの再構成(rekey)」を定期的に実行して下さい。長くなっているチェーンをクリーンアップし、データの分布を正常に戻すことで、性能を向上させる効果があります。
作業頻度として、年間4〜12回を推奨いたします。(更新処理の処理の多いデータベースでは頻度を上げてください)
*注)作業実行中は、データベース運用を停止させる必要があります。実行前に、かならずデータベースのバックアップを作成して下さい。
(2)Bツリーインデックスのメンテナンス(定期)
「Bツリーインデックスの追加/削除(idxmnt)」の「〔R〕再構成」を定期的に実行して下さい。再使用可能ページのリストをクリーンアップすることで、性能を向上させる効果があります。
(1)同様、年間4〜12回の実行を推奨いたします。
*注)作業実行中は、データベース運用を停止させる必要があります。実行前に、かならずデータベースのバックアップを作成して下さい。
(3)「データベースの再構成(scom)」(不定期)
定期実行させる必要はありません。マニュアルに記載されているように、データベース設計に変更を加えた後にかならず実行して下さい。設計変更時以外には、データベースプロセスが途中でキルされたり、アボートしたりしたケースで実行していただくことを推奨します。このようなケースでは、データベースに内部
障害が発生していることが予想され、scomで修復を行ないます。
*注)作業実行中は、データベース運用を停止させる必要があります。実行前に、かならずデータベースのバックアップを作成して下さい。Scom実行時には、データベースサイズと同じディスク容量が必要になります。
(4)「リレーションの再構成(repoint)」(不定期)
定期実行させる必要はありません。マニュアルに記載されているように、リレ ーションに変更を加えた後に、かならず実行して下さい。上記以外には、(3)
同様、データベースプロセスが途中でキルされたり、アボートしたりしたケースで実行していただくことを推奨します。
*注)作業実行中は、データベース運用を停止させる必要があります。実行前に、かならずデータベースのバックアップを作成して下さい。
データベースサイズが大きいと、この処理は時間を要します。 サイズが2ギガを超えると、終了まで数日を要する場合もあります。
 DataServer ELS(日本語UNIFY)運用可能サイズ
(1)データベースサイズの制限
1.データベースファイルサイズとマルチボリューム構成
データベースファイル(file.db)のサイズは、最大2ギガバイトの制限があります。そのため、1ボリューム構成の場合、2ギガバイトを超えるデータベースの運用はできず、マルチボリューム構成に変更していただく必要があります
。1データベースに対し、ルートボリューム(file.db)を含め最大8個までのボリュームを作成することが可能です。各々のボリュームについても、最大2ギ
ガバイトの制限があります。 このように、ELS(日本語Unify)では、最大で16ギガバイト(2ギガ ×
8 ボリューム)のデータベースを運用することが、仕様上は可能です。実際には 、国内での最大運用事例は、6ギガバイトです。マルチボリュームの定義は、「データベースの媒体定義(volmnt)」で行います。使用方法の詳細は、マニュアルを参照して下さい。
2.データディクショナリファイルの制限
データディクショナリファイル(unify.db )も同様に2ギガバイトの制限を持ちます。たとえ、データベースサイズが16ギガバイトに達していなくとも、データディクショナリファイルのサイズが2ギガバイトを超えますと、データベ
ースのサイズを拡張することはできません。
3.大きなデータベースを運用する場合に生じる問題点
仕様上、16ギガバイトまで可能ですが、サイズが大きくなりますと、次のような問題が発生しますので、ご留意願います。
(1)「データベースの再構成(scom)」実行時には、データベースサイズと同じディスク容量が必要になります。たとえばデータベースサイズが3ギガの場合、余計に3ギガの容量をあらかじめ確保しておかなければなりません。
(2)「リレーションの再構成(repoint)」に多大な時間を要するようになります。2ギガを超える辺りから実行時間は極端に増え、場合によっては数日を要することもあります。リレーションの変更を頻繁に行なうデータベースでは、2ギガを超えるデータベースの運用をお奨めできません。
(2)レコード数/テーブル数/フィールド数制限
- 最大レコード数 20憶行/データベース
- 最大テーブル数 256個/データベース
- 最大フィールド数 256列/テーブル
- 最大レコード長 25,600 バイト

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